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気まぐれ日記はまだつづく


by kiyomixH
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この間の学術講演会 軽くまとめ その①

①「脳を知り、脳を守り、脳を育む」
川島隆太先生


         手で文章を書く
        
         パソコンで文章を書く
        
         携帯で文章を書く

 下に行けば行くほど、人間の脳は衰えていくのだそうです。

 人間は脳(前頭葉)で考えます。

 こういう言い回しがいいかな、この言葉の漢字はどうやって書くんだっけな、やっぱりこの文章を書くのやめて、代わりにこっちの文章を・・・・

 こういう「情報処理」を引き受けてくれるのが、IT機器。
IT機器=情報処理機能=前頭葉。

 例えば、車社会になって、車移動が増えると、体力が衰えてしまいます。
自分の足で歩かなくなることで筋力が衰えてしまうからです。
それと同じで、情報処理を機械に任せてしまっては、そりゃ脳も衰えるってわけです。
それじゃいかん!
ってなわけで、

 <脳(前頭前野)を鍛える三原則>
                   ~脳を活性化させる~

  1.読み書き計算
     一日5分でO.K.。

  2.コミュニケーション
     会話、旅行、遊び   ;共同作業

  3.手指を使って何かをする
     料理、楽器演奏、絵画、字(を書く)、手芸、工作
     ただし、ただ手を動かすだけでは×。



 逆に、不活性化なのは(よくないというわけではない)・・・

  1.テレビ
     たとえ教育番組でも。
     安静時より下がります。

  2.テレビゲーム
     ただし、BGMを消せば活性化!

  3.漫画

 この3つは、むしろリラクゼーションとして生活の中に取り入れた方がよさそうです。

 それでそれで、ちょっと驚きだったのが、

     「沈思黙考」

例えば、あなたが明日の朝起きてから、夜ベッドに入るまでの出来事を目を閉じてシュミレーションしてみてください、って言われたら、目を閉じて、色々と細かなことまで考えますよね。
自分では、けっこうアタマを使って細かく深く色々なことをたくさん考えているように思うかも知れませんが、脳が活性化されているのは、

                 ほんのちょこーっと。

 ・・・・がっかりですよ。
私なんて、「趣味:妄想」で、しかも、自分では色々なことを深ーくふかーく考えていたつもりでも、脳はちょこーっとしか使っていないんですって!!!←ちょっと怒ってる。

 それでさっきの「読み書き計算」だって、難しいことをうんうんうなりながら考えているよりも、単純な計算とか、自分の好きな趣味の本を読むとか、手紙を書くくらいのラフなものでサクサクと数をこなした方がいいみたい。
あ、読むのは声に出して読むとグーンと活性化アップです。
音読ね。
自分の出した声が、また自分の耳から刺激となって入ってくるから。

 重度のアルツハイマー型痴呆症の患者さん(実質、植物状態)に、一年間読み聞かせをしたところ、自分で食事を取れるようになるまで回復したという例も。
また、99歳の患者さんで、彼女もまたアルツハイマー型痴呆症だったんだけど、字を書かせたり単純な課題を与えたら、一年後には自分の過去の記憶を取り戻して、更に、英語を勉強したいと思うようになって、勉強始めたっていうんだもんなー。
英単語も100くらい覚えたって。
100って彼女の齢ですよ。
VTRでは、「しーゆー。(See you!)」なんて元気にしゃべってた。
おっそろしー。
すばらしー。
こういうことって、医学的には信じられないことらしいです。

 意欲(やる気)っていうのも、脳の働きに深く関係があります。
それに、脳(前頭前野)の神経細胞っていうのは、論文にできないくらいに、色々な刺激に反応してしまうのだそうです。
つまり、例えば、計算で鍛えた脳は、計算の能力しか向上しないんじゃなくて、他の機能もUPさせることができるんです。
だから、「意欲」という部分も、自分の好きな方法で脳を活性化させることで、UPさせることができるのです。

 前の記事にちらっと書いた、料理がいいっていう話ですが、料理というものは、完成形(目標状態)があって、それに向かって時にはいくつかの作業を並行して行わなければいけなかったりして、アタマの中ですごくたくさんの情報処理をするんです。
そして、目・耳・鼻からの刺激もたくさん入るし、手指も動かす。
完璧。
脳が活性化して、そして美味い(←それは別問題)。
二度美味しい。
 
 やらずにはいられないね♪


 余談。
人間の情報処理は、パズルのように、自分の持っている知識を組み合わせていく作業だったりもするのですが、たまーにその接続を間違ったりもするそうです。
違うパーツなのに、間違って組み合わさってしまう。
そうすると、デジャビュ【(フランス) dj vu】。
既知感。
~一度も体験したことがないのに、どこかで体験したことがあるかのように感じること。~
初めて来たはずの場所なのに、何度か来たことがあるように感じる。
はっ!!前世は私・・・・・
        ちがいますよー。
自分の記憶の部分部分が、間違って組み合わさっただけ。

 なんかさー、夢が無いよね。
友達との会話の最中とかに、
「あっ!私、これ夢で見たよ!!」
って突然叫んだり叫ばれたり、
「えっ!うそうそ!!」
なんてじゃれるの、楽しかったりするのに。
やっぱ、何でも知ればいいってことじゃないね。
そう思いました。
いいじゃん。
私は中世の貴族の生まれ変わりかも!
って自分で思ってるくらいは。
それで悲しいことがあっても毎日が楽しく生きられたかも知れないのに(笑)。
あ、ちなみに私は思ってないですよ。
逆に、同じ人に同じことを何回も話して、笑われてるくらいですから。

 更に余談。
「感性」って言葉は、英語には無いらしいですが、この「感性」の違いっていうのは、情報処理のしかたの違い、と考えるらしいですね。
脳科学の世界では。
だから、感性を磨くっていうのは、つまりは、色々な体験をして、色々な知識を手に入れて、変わって行くってことなのかも知れませんね。
センスがないとか悩まなくてもいいのかも。
悩んでる暇があったら、何か好きなことでもした方が効率的だわね。
そういえば、日本の景色なんて、いいなーと思うようになったのは、つい最近だな。
by kiyomixH | 2006-01-29 19:54 | メモ